Takashi Shinomiya
四宮隆史
慶応義塾大学経済学部卒。放送番組(NHK)のディレクターとして勤務した後、海外の映画プロデューサーの多くが弁護士資格を持っていることを知り、一念発起して司法試験を受験して、弁護士に。
その後、大手総合法律事務所で、映画、音楽、放送、出版、広告等のエンタテインメント業界におけるリーガルプラクティス全般に従事した後、2007年に独立。
財務・会計・税務面も含めた総合的なサポートを実現するべく「Entertainment & Rights(E&R)総合法律会計事務所」を設立(現・代表)。
映画会社、テレビ局、レコード会社、配信会社などのエンタテインメント企業の顧問や、映画・イベント・コンサート等のビッグプロジェクトのリーガル面をサポートする他、第一線で活躍する脚本家、映画監督、小説家、漫画家、俳優、声優、スポーツ選手等のエージェントとしても活動。デジタルハリウッド大学大学院客員教授。
■セミナー、講演
映画専門大学客員教授「映画製作のための法律:契約と交渉」(’07)、J-pitch 公開セミナー「国際共同制作に必要な基本的な契約」(’07)、デジタルコンテンツ協会「アニメ/CG業界・高度人材育成セミナー」(’08)、株式会社セミナーインフォ「コンテンツの流通・配信ビジネスと法実務」(’11)公共社団法人著作権情報センター月例研究会「エンタテインメントライセンス契約の要諦」(’12)、経済産業省/UNIJAPAN「国際コンテンツビジネスにおける契約交渉ワークショップ」(’14)、CRIC月例研究会「エンタテインメント契約存否の分水嶺」(’16)、経産省/UNIJAPAN「コンテンツに関する権利の一元化の重要性(チェーンオブタイトル等)」(’18)など
■著書
「著作権の法律相談(第二版)」(青林書院。共著)、「小説で読む知的財産法〜最新知財ビジネスの法実務」(法学書院)、「プロデューサーカリキュラム/プロジェクトスキーム、回収計画、企画開発契約」(経産省/UNIJAPAN)など
■主な関与作品
※資金調達から製作・配給までのビジネススキーム全体のアドバイスや契約関係の整理を行う他、映画やテレビ番組の企画・プロデュースにも関与。
以下に列挙する作品は、クレジット作品の一部。
- 【2007年】
- NHKBSハイビジョン特集「肉眼夢記〜実相寺昭雄・異界への招待」
- 【2008年】
- ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2008 10周年特別イベント
Panasonic AVCCAM AWARD
映画「おと・な・り」(熊澤尚人監督、まなべゆきこ脚本。岡田准一、麻生久美子主演)
映画「宮城野」(山崎達爾監督。毬谷友子、片岡愛之助主演)
映画「BLINDNESS」(フェルナンド・メイレレス監督。ジュリアン・ムーア主演) - 【2009年】
- ドキュメンタリー映画「i&i」(ダラス・ロジャース監督)
短編映画「koganeyuki」(古新舜監督。倉科カナ主演) - 【2010年】
- 短編アニメーション「POSSIBLE WORLD」(大森清一郎監督)
短編映画「ミステルロココ」(日高尚人監督。佐津川愛美主演) - 【2011年】
- 映画「見えないほどの遠くの空を」(榎本憲男監督。森岡龍主演)
短編映画「皆既日食の午後に」(常磐司郎監督。濱田龍臣主演)
短編アニメ「GET UP」(大森清一郎監督、佐藤浩市スーパーバイザー) - 【2012年】
- 映画「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督。マシュー・フォックス主演)
ドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」(関口祐加監督) - 【2013年】
- 映画「太秦ライムライト」(落合賢監督。福本清三主演)
ドキュメンタリー映画「最後の飛龍〜藤波辰爾」(小野寺昭憲監督)
映画「ほとりの朔子」(深田晃司監督。二階堂ふみ主演) - 【2014年】
- 映画「がじまる食堂の恋」(大谷健太郎監督。波瑠主演)
- 【2015年】
- 映画「バケモノの子」(細田守監督)
映画「犬の名前をつける日」(山田あかね監督。小林聡美主演)
短編映画「庭先の花が、」(本多晃子監督。太陽族・花男主演)
短編アニメシリーズ「野良スコ」(内山勇二監督) - 【2016年】
- 映画「二重生活」(岸善幸監督。門脇麦主演)
- 【2017年】
- 映画『あゝ、荒野』(岸善幸監督。菅田将暉主演)
Amazonオリジナルドラマ『チェイス』(深川栄洋監督。大谷亮平、本田翼 W主演) - 【2018年】
- 映画『未来のミライ』(細田守監督)
短編映画『観覧車の下で会いましょう』(熊澤尚人監督。奈緒主演) - 【2019年】
- 映画『新聞記者』(藤井道人監督。松坂桃李主演)
映画『海獣の子供』(渡辺歩監督)
■関与した主なプロジェクト
【資金調達】
・「アニメファンド!バジリスク匿名組合」(’04 日本初のアニメファンド)
・Independent Film Fund(’07〜’11 諮問委員。角川基金、中小企業振興機構等によるコンテンツファンド)
・映画『あかね空』(’07)LLPの組成及びLLPへの沖縄銀行からの融資アレンジメント(’14 地域活性と映画コンテンツ事業の連動事例)
【委員会運営、ライツマネジメント】
・劇場用実写映画の製作委員会の組成、運営、権利調整(例:『誰かが私にキスをした』(’10委員会の組成と調整)、『はやぶさ/HAYABUSA』(’11 20世紀FOXによるローカルプロダクション第1号作品)、『がじまる食堂の恋』(’14)等)
・TVアニメーション、劇場用アニメーションの委員会運営とライツマネジメント(例:『バケモノの子』(’15)、サンリオキャラクターのアニメ化プロジェクト等)
【イベント】
ショートショートフィルムフェスティバル運営サポート(イベント運営、エントリー作品の二次利用等)など
【海外展開】
・映像コンテンツ国際共同製作基盤整備事業(J-picth)による複数の合作映画サポート
・『終戦のエンペラー』(’12)等の国際的プロジェクトの支援
・アイドルグループビジネスモデルのアジア、北米展開サポート
【M&A、清算等】
・アニメ向けコンテンツファンド 清算業務
・アニメーションスタジオ買収案件 法務&財務DD
・電子書籍会社の買収案件 法務DD
・海外キャラクター関連事業の買収案件 法務DD
【ネット配信】
・民放各局、電通、東宝の共同出資による配信会社「マイシアターD.D.」顧問